理念2
理念2
渡久山:ぼくはジョギングが好きで道路を歩いたり走ったりするんですけど、それは本当に「道路のおかげ」と思いますね。道路があるから自分が走れて健康を保つことができる。また、会社のみんなで学校や周辺の道路の掃除をしていますけど、それも道路への感謝の気持ちがあるからやっている。花を見ると心が和んだり元気が出たり。そう考えると人に声をかけるというのは、感謝のスタートじゃないかと思いますね。声をかけるというのは何にでもいいと思うんです。感謝というと僕はそんな気持ちをもっていますね。
川畑:チューリップでも、水をあげるだけでなく、声をよくかけたチューリップはよく育つと言いますよね。
渡久山:相手のことを想っている、ということですよね。
川畑:人だけでなくて、ものにも感謝する。あらゆる万物に感謝する生き方が、自分を元気にしてくれますよね。生きていると色んなことがあります。楽しいことや辛いこと、のたうち回るような、どうにもならないようなこともありますが、逆境にも感謝する。困難にも感謝する。常に「365日ありがとうの人生!」。そうすると困難や問題が、「幸いなことに課題がある」と切り替えることができる。問題や困難も楽しめる。この世の中では「大丈夫な人」と「大丈夫じゃない人」に分かれる。どんな人にも困難や問題が同じように起こるんだけれども、「大丈夫な人」は「逆境ほど人を成長させるものはない」と逆境にも感謝する。その捉え方が違う。私もいつも心がけているのは「すべてのことは未来のいいことのために起こっている」、三世諸仏とは、過去•現在•未来と分けられないんです。困難や問題も長期的に見ると通過点であって、人を成長させてくれる肥やしなんだと。
渡久山:ぼくは毎朝、仏壇にお茶をたてるんです。「よく守ってください」と、以前はお願いばかりしていました。ところが保夫さんから話を聞いて、今では「ありがとうございます」と言うように変わりました。
川畑:お願いばかりすると遠ざかっていくんですよね。「欠乏」だから、願えば願うほど遠ざかっていく...。私も毎朝、散歩して「波の上神宮」へお参りするんですけど、先祖や地球、平和、家族やお得意さまへの感謝を伝えに行くんです。神社の前に鏡がありますけど、あれは神様に自分を照らす鏡なのかなぁと感じますよね。
渡久山:ぼく自身は、会社に入る前は課題があると「これも解決しないといけない」「あれも解決しなくては...」と非常に不安になっていたんです。今でも少しはそういうところがありますが、でも会社に入って色々と話を聞いていると「幸いなことに課題がある」と。「課題はかかってこい」と(笑)捉え方が変わりましたね。それは「幸いにも」をつけるところから生まれてきていますね。
川畑:「健康もコインの裏表」みたいなところがあると思うんです。コインの表が健康だとすれば、裏は病気ですよね。体調が悪くても、空元気でもいいから「元気だよ」「大丈夫だよ」と口に出すと元気になります。病気って「気の病」だし、病気の話ばかりしていると、落ち込んでいくんです。ですから、心の持ち方、気の持ち方が健康に一番影響を与えると思うのです。それが7割くらいで、あとは運動・食事。まずは心の持ち方が一番重要なのではないかと、この年齢になってようやく(笑)。だから病気にしようと思ったら、3名の医師が「あなた顔色が悪い」と言えば完全に病気になるのだそうです。
渡久山:わかります。落ち込んで、本当に病気になってしまう。ぼくはバスで通勤しているんですが、バスでは座れないこともわりとあるんです。「まずい」と思ったりもしていたんですけれど、この頃は「有り難いことに、立てて運動になるじゃないか」と(笑)。「有り難いことに」という言葉は色々な場面で使っています。非常に実益がありますね!逆境の場において「有り難いことに」と。表と裏の関係ですね。
川畑:そうですね、落ち込むことがあってもすぐに切り替えると人生は楽しいんです。

「医療から予防」へ

川畑:私も「有り難いことに」全く薬を飲んでいません。食べ物に関しては、遺伝子組換えや化学調味料など、自然から離れたものはなるべく避けるようにしています。
渡久山:うちでも娘が便秘がちだったんですけど、玄米酵素がすごくいいと言っています。便秘が治ってきているようで。そうすると、精神的にも良いんですよね。
川畑:玄米酵素は、ものすごく栄養価が高い。60年前には「不治の病」であった結核が流行していた時代に、玄米酵素は栄養をつけるための医薬品としても活躍していたんです。職人の手づくりで丁寧に発酵させた芸術家の作品みたいなものです。
渡久山人間って、心と身体がありますが、「相補的」と言うのでしょうか。身体が健康になると、精神も元気になりますよね。
川畑::松下幸之助さんのように、若いときに大病をした人ほど元気ですよね。
渡久山:私事になりますが、妻は結核で長いこと病院に居たんです。私が言うのもあれですけど、彼女は強いですよ(笑)健康というのは精神をも強くするところがあると思います。
川畑:これからの時代は「医療から予防」に。あと10年すると、団塊の世代が「後期高齢者」になります。75歳以上の人口割合が一番多くなる。団塊の世代の我々は260万人、ところが今生まれてくる子どもたちは110万人。介護を受ける人たちが増えると、国家としても大変です。ですから、平均寿命を延ばすよりも「健康寿命」を延ばしていくことが大切ではないかと思います。そのためには「医療から予防」、健康食品というのは社会的な状況を踏まえても力になると考えています。
渡久山:75歳以上になっても「幸いにも課題がある」という考えは大切ですね。課題をもって自分で意欲的に学んでいくという。
川畑「学ぶ意欲」は「生きる意欲」とイコールのような気がしますね。人間は学ぶ意欲があるとすごく元気です。
渡久山:知りたいことは無限にあると思います。歴史でも、裏話まで聞かないと本当のことはわからないと言いますか。表面的なことだけでなくもっと深く...。そうすると自分なりの「課題」も出てくると思うんです。それはメンタルにおいても刺激になりますし。
川畑:それと同時に、次世代のことも真剣に考えなくてはいけないですよね。日本の財政赤字について言えば、国民一人が1000万円の借金ですが、これから生まれてくる子どもは、この世にオギャっと生まれたときから8300万円の借金を背負っているんです。年金制度は1965年にできたまま、当初は九人で一人を支えていたのが、2030年には二人で一人を、2050年には一人で一人を支えるようになる。また、税収が50兆円あまりなのに、医療費は39兆円もかかっているうえに、財政赤字が毎年40兆、50兆と増えていく。私たちが次の世代のことをどれくらい考えているのか。
渡久山:一人が一人を支えるとなると、ますます心の持ち方が重要になってきますね。
川畑:財政破綻した夕張市では、ベッド数がなくなり、医療を受けられる環境が制限されると、みんなが元気になったという事例があるんです。「自分の健康は自分で」となったときに、はじめて日本の医療も変わり出すのではないかと思います。

これから先、大切にしていく価値観

渡久山:全てのものに感謝。そして、心の持ちようが何より大切。次世代のことを考えると、保夫さんに学校、今ある形とはまた違ったスクールをつくってもらいたいですね(笑)。
川畑:私たちの会社で言えば、70代の人たちが一番イキイキ元気に働いてもらっていますし、「お得意さまの幸せにお役に立ちたい」という意欲を本当に感じます。これから先の社会を考えても、弊社はダイバーシティ(多様性)のモデルです。女性の活躍、幸せな障がい者や高齢者の雇用など、他社に例がない取り組み方をしています。特に60代後半から70代前半の職員が一番活躍しているし、極端に言えば、学卒の若い社員以上に意識が高いし、成果においてもしっかりと貢献している。「こうしなければならない」と国の制度だからではなく、色々なことが自然に発生してきました。私は方向性は示しますが、実際には職員の皆さんが一生懸命やっていただいて非常に有り難いです。
「そのことはお得意さまにとって一番いいことなのでしょうか?」「そのことは共に働く職員にとって一番いいことなのでしょうか?」という二つが私たちが最も大切にしている価値基準です。そのうえで39期は「お得意さまのために」ではなく、「お得意さまの立場・視点に立って生きる希望を届けます」を最重要に取り組んで参ります。我々も「お得意さまのために」と言いながら気づいていないこと、押しつけになっていたことがあるのではないかと思います。それと同時に「職員の視点に立って」。39期はそこに力を注いでいきます。
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